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「普通」…?

先日、ある重度の障がいを持った高校生の方と電車に乗った。
その方のお母さんの話では、普段はほとんど電車には乗ったことがないという。
私とその方と2人きりで乗る時、私もそうした対応は慣れているとはいえ、少し不安になった。
(今日はじめて顔を合わせる方と一緒に、本人もほとんど乗ったことのない電車に乗る…)
でも、いざ乗ってみるとそんな不安は全く無くなった。本人は、少し落ち着きがない様子もあったがそんなに問題ない様子。逆に私は周りの人たちの反応を観察する余裕が出来た。
電車では、少し込んでいたものの、席を譲って下さる。でも、やっぱり奇異の目で見られてしまう。
必要以上に座席を開けて下さる…それは、現状では仕方ない事なんだろうけど。

こうした人が公共交通機関をもっと積極的に利用してもらえば、奇異の目では見られずに「普通」でいられるはずなんだけど…。その時「普通でない」であっても、それを何回も繰り返せば「普通」になるはず。
確かに、様々な行動・言動は最初はびっくりすることがあるかもしれない。でも個性だという見方で見ると、失礼な言い方に聞こえるかもしれないが、これほど面白い、楽しい人たちはいない。

私が最初に少し感じた不安も、世の中がもっと成熟したら何の不安もなくなるのかもしれない。
T.M.

2008年11月6日

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